線画に特化!ベクターレイヤーの使い方まとめ【クリスタ】

どうも!ANOUE(@anoue_manga)です

この記事は…「ベクターレイヤーって何?」「どんなことができるの?」「ラスターレイヤーとの違いは?」といったあなたにオススメです。

いつもラスターレイヤーで描いてるけど…ベクターレイヤーも使ってみたいんだよね
ラスターレイヤーに慣れると少し興味が出てきますよね

POINT

【ベクターレイヤーはこんなことができる】

  • 線を自由に動かせる
  • 線の太さを変えられる
  • 拡大しても劣化しない
  • はみ出した線(交差線)を一瞬で消せる
主に線画に特化した便利機能です。これらに魅力を感じない場合は使わなくていいかもしれませんね

それでは「線画に最適なベクターレイヤーの使い方」について特徴を含めて説明していきたいと思います。

線画に特化したベクターレイヤーの使い方

ではまず初めにベクターレイヤーの使い方について説明していきたいと思います。

 ベクターレイヤーってなに?
描いた線をデータとして記録するレイヤーです
ベクターレイヤー用のツールを使うことで、記録したデータ(筆圧など)を変更することができるのです
…分かりにくいよ!バカ!
…つまり専用のツールを使って線を変化できるってことです!

【ベクターレイヤー作成はアイコンをクリック】

※メニューの「レイヤー」から「新規レイヤー作成」「ベクターレイヤー」でも可能。

【ベクターレイヤーで描かれた線を専用ツールで色々と変更している様子】

【ベクターレイヤー用のツール一覧】

へー!自由に動かせて便利そう
そうですね。特に修正などに効果を発揮しますよ

では「ベクターレイヤー専用ツール」の使い方を1つずつ簡単に紹介していきます。

ベクターレイヤーの「制御点」

ベクターレイヤーで描いた線には制御点(水色四角)がつきます。

制御点をうまく使うことで線の移動や変形をすることができます。

制御点の操作項目

  1. 制御点の移動(線を移動する)
  2. 制御点の追加(制御点を増やす)
  3. 制御点の削除(制御点を消す)
  4. 角の切り替え(曲線か直線の切り替え)
  5. 線幅修正(線を細くor太くする)
  6. 濃度修正(濃度を変化させる)
  7. 線の切断(制御点を切る)
制御点は基本的に細かく変更したい時に使うツールですね

ベクターレイヤーの「ベクター線つまみ」

ベクターレイヤーの線をクリックしてつまみ、そのままドラッグすることで変形させます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 端を固定して変形可能
  • つまみ加減により変形具合を調整
  • 効果範囲を変更できる
線自体は綺麗なまま変形させることができますよ

ベクターレイヤーの「ベクター線単純化」

荒れている線を単純化(なめらかなライン)することができます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 単純化度合の調整
  • 短い線(指定値)を消去可能
線が波打っている場合などで使えます

ベクターレイヤーの「ベクター線つなぎ」

離れた2本の線をつなぐことができます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 線をつなぐ間隔を指定できる
  • 線の単純化も同時に行える
さきほど紹介した線の単純化を同時に行うことで線を綺麗につなぐことができますよ

ベクターレイヤーの「線幅修正」

ベクターレイヤーに描いた線の太さを修正することができます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 修正する線幅を指定できる(抜きが丸くなる)
  • 線幅を指定した倍率で修正可能(抜きは丸くならない)

◎ちなみに「指定幅で太らせる/細らせる」はラスターレイヤーでも適用できますが少しラインが荒れる傾向にあります。

人体の輪郭線や背景の線が太い場合などの修正で使えるとても便利な機能ですね

ベクターレイヤーの「ベクター線描き直し」

描かれた線をなぞることで描き直しすることができます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 端を固定して描き直し可能
  • 線をつなぐも同時に行える
  • 線の単純化も同時に行える
操作には少しコツが必要です(私は下手ですね)

ベクターレイヤーの「ベクター線幅描き直し」

描かれた線をなぞることでブラシサイズで指定した太さに変更できます。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 描き直す幅のサイズを指定できる
線幅修正ツールと似たような機能です

ベクターレイヤーの「ベクター用消しゴム」

ベクターレイヤー用に特化した消しゴムです。

【ツールプロパティ項目で出来ること】

  • 触れた部分を消す
  • 交点までを消す
  • 線全体を消す
主な使用例としては「交点まで」の設定で背景作画や髪の毛を描く時にはみ出た線を消すと効果的です

「ベクターレイヤー」から「ラスターレイヤー」に変換する方法

線画に対して機能が豊富な「ベクターレイヤー」ですが、繊細なペンタッチで描こうとすると「ラスターレイヤー」の方が使いやすい場合もあります。

(特に消しゴムは制御点の影響でうまく消せなかったりする)

そういったときは「ベクターレイヤー」を「ラスターレイヤー」に変換しましょう。

【変換方法はメニューの「ラスタライズ」】

【メニューの「レイヤー変換」からも可能】

レイヤー変換は「ラスターレイヤー」から「ベクターレイヤー」に変換も可能です

まとめ

ではまとめていきたいと思います。

  • 線を自由に動かせる
  • 線の太さを変えられる
  • 拡大しても劣化しない
  • はみ出した線(交差線)を一瞬で消せる
  • ラスターレイヤーに変換できる

以上になります。

ベクターレイヤーはツールを使いこなすことで線画のクオリティや効率化につながるのでぜひ使ってみてください。

「素材」を作るときにベクターレイヤーで作ると拡大しても劣化しないので便利ですよ

◎ちなみに私は3D素材を主に配布しています。

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