この記事は「素材の作り方が分からないよ」「素材の設定の仕方を教えて」「簡単な作り方も知りたい」といったあなたにオススメです。
◎素材の使い方についてはこちらにまとめました。
クリスタ!ブラシや画像素材の使い方やダウンロード方法@まとめ
POINT
素材は「作るのが大変そう」に思いますが基礎的なものであれば誰でも簡単に作ることができます。
販売目的でなければ一から作る必要もありません。
この記事では「基本的な設定方法」と「初心者でも簡単に作る方法」について説明していきます。
◎ちなみに無料でダウンロードできるオススメ素材はこちらにまとめてあります。
「CLIPSTUDIOASSETS」でダウンロードできる無料素材まとめへ
ブラシ素材(一部)
ペン
クリスタ用素材の作り方
まず、素材の基本的な作り方について説明していきます。
素材作りの基本的な流れ
- 素材に使う元データを作成する(イラスト、ポーズ、3Dデータなど)
- 素材登録する
- 各種設定を行う
それでは「素材の元データ作成」について説明していきたいと思います。
素材の元データ作成
まず初めに作りたい素材の種類を選びましょう。
【クリスタ素材の種類】
- ブラシ
- 画像
- 3D関係
- 吹き出し
- グラデーション
- キャラクター(デッサン人形)関係
- オートアクション
- カラーセット
- ワークスペース
- テンプレート関係
- アニメーション関係
ただし、この記事では「漫画&イラスト」のための素材の作り方に絞って説明していきます。
【漫画&イラスト用の素材】
- ブラシ
- 画像
- 吹き出し
- デッサン人形(キャラクター)関係
※3D素材については別途「モデリングソフト」が必要のため除外しています。
◎3D素材は作成に時間を要するため「CLIP STUDIO ASSETS」にてダウンロードして使う方が効率がいいと思います。
ちなみに私も配布しているのでよかったら覗いてみてください。
それでは、各素材の元データ作成方法を簡単に説明していきます。
ブラシ素材用元データの作り方
ブラシ素材の場合は「絵や画像」が元データとなります。
【元データの作成パターン】
- 一から絵を描く
- 自分の過去の絵から抽出する
- フリー画像やイラストから抽出する
- 配布素材のイラストや画像を改変する
POINT
フリーの画像やイラストから抽出する場合はダウンロードサイト毎に規約が違うのでよく確認してから使うようにしましょう。
※「CLIP STUDIO ASSETS」に出品予定の場合はフリー画像やイラストの使用は禁止されているので注意!
また、「CLIP STUDIO ASSETS」で配布されている素材を改変して使うことは認められていますが、再配布は禁止となりますので注意してください。
◎「CLIP STUDIO ASSETS」の使用許諾範囲についてはこちらに詳しくまとめています。
【クリスタ】商用可能?ダウンロード素材の使用範囲と著作権侵害
◎ブラシ素材は設定関係が少し複雑になります(後に説明していきます)
画像素材用元データの作り方
画像素材も基本的にはブラシと同じように「絵や画像」が元データとなります。
【元データの作成パターン】
- 一から絵を描く
- 自分の過去の絵から抽出する
- フリー画像やイラストから抽出する
- 配布素材のイラストや画像を改変する
※画像素材はトーンなども当てはまります。
吹き出し素材用の元データ
吹き出し専用のペンツールなどで作成します。
【吹き出しツール】
デッサン人形(キャラクター)関係の素材用元データの作り方
デッサン人形(キャラクター)は「体型(ツールプロパティ設定)」や「ポーズ」を素材登録することができます。
※ただし、キャラクターの体型は変更できません。
【体形変更のツールプロパティ】
◎ポーズの簡単な付け方はこちらの記事にまとめてあります。
素材を登録する方法
素材の元データを作成したら「素材登録」をしましょう。
各素材の登録方法について説明していきます。
画像・ブラシ・吹き出しの素材登録
上部メニューの「編集」から「画像を素材として登録」をクリックします。
※ブラシや画像の素材登録は「選択範囲」ツールにて範囲指定することで登録したい箇所のみを抽出できます。
【元データ(絵)を素材として登録】
※テンプレート登録は「レイヤーやフォルダなどのデータ」を素材登録します。
POINT
※絵や画像をブラシ形状として素材登録する場合は複数のレイヤーに描かれていると登録できません。
なのでレイヤーの統合を行い一つのレイヤーにまとめましょう。
デッサン人形(キャラクター)の体格やポーズ素材の登録方法
体格やポーズ素材の登録はデッサン人形(キャラクター)の下部にあるアイコンからできます。
※体格の変更は「ツールプロパティ」で行います。
【体形登録(ツールプロパティ設定)】
※デッサン人形のみ使用可能
【ポーズ登録】
素材の各種設定を行う
素材登録に出てくるプロパティウインドウにて各種設定を行います。
※設定を後から変更したい場合は登録した素材の「素材プロパティ」アイコンを押します。
【素材プロパティ設定アイコン(素材ウィンドウ下)】
【素材プロパティ】
【プロパティの項目内容】
素材名 | 素材の名前 |
素材のイメージ | 素材のサムネイル画像 |
ブラシ用素材設定 |
ブラシ素材の登録の場合はチェック(ブラシ先端形状or用紙テクスチャ) |
拡大縮小 | 素材を貼り込むときの、大きさについて設定※1 |
タイリング | 素材を貼り込んだときにタイル状(繰り返しなど)に並べる |
重ね合わせ順指定 | レイヤーの挿入位置を指定する |
素材保存先 | フォルダーを選び素材の保存先を指定します |
検索用タグ | 検索用タグを設定できる |
※1拡大縮小について補足
貼り付け後に調整 | 大きさを調整するためのハンドルが表示される |
貼り付け先全面に広げる | 貼り付け先の全面に素材を貼り付ける |
貼り付け先に納める | 素材全体が貼り付け先に収まるように貼り付ける |
貼り付け先に合わせて調整 | 貼り付け先の大きさに合わせて、素材を拡縮する |
テキストに合わせる | テキストの大きさに合わせて素材を拡縮する |
◎もっと詳しく知りたい人はこちらの公式ページへ
POINT
※この登録作業で行われたのは「画像素材としての登録(画像&吹き出しはこれで使える設定)」です。
「ブラシ素材」にするには元からあるブラシツールをコピーし、 先端形状を先ほど登録した「画像素材(ブラシ用素材設定したもの)」に変更する必要があります。
ブラシ素材の先端形状設定
では画像素材(ブラシ用素材設定したもの)をブラシの「先端形状」にしていきましょう。
まず、お好きなブラシツールをコピーします。
【ブラシツール上で右クリック】
ついでに名前も分かりやすいように変更しましょう。
【名前を変更】
アイコンもお好きな画像に変えられます。
ツールプロパティ設定から「サブツール詳細」のウィンドウを開きます。
【ツールプロパティ下のアイコンをクリック】
サブツール詳細の項目から「ブラシ先端」を選びます。
- 赤枠:先端素材の付け替え
- 青枠:新規の先端素材を追加
- 緑枠:先端素材の除外
先端形状を変えたらツールプロパティを設定しましょう。
素材のツールプロパティ設定
画像やブラシなどの種類によって設定項目は変わってきます。
また使い方次第で設定する値なども違いきます。
ブラシ素材の散布設定
散布して使う用に設定したブラシ素材になります。
散布設定ではブラシサイズでは大きさを変更できません。
◎ちなみに「散布効果」のチェックを外す→「間隔」を狭くする(○が三つ並んでいるマークをクリック)するとコインタワーにもなったりします。
ブラシ素材の繰り返し設定
一つの真珠素材が連続して描写されるように設定しています。
入り抜き設定をつけると遠近感が出すことができます。
ブラシ素材のリボン設定
ベルトなどの繋がっている絵を描くときに使う設定です。
入り抜き設定をつけると遠近感が出すことができます。
◎紹介した一部のブラシは「CLIPSTUDIOASSETS」にて無料配布しているのでよかったら使ってみてください。
◎上記ブラシ素材を使ったイラストメイキングはこちらの記事になります。
◎自作ではないですがオススメ無料ブラシなどはこちらにまとめています。
「CLIPSTUDIOASSETS」でダウンロードできる無料素材まとめへ
まとめ
では、まとめていきたいと思います。
【素材の作り方手順】
- 素材に使う元データを作成する
- 素材を登録する
- 素材の設定を行う
- ブラシ素材は先端形状を変更する
以上になります。
この記事で説明した内容はあくまで基礎になります。
「CLIPSTUDIOASSETS」などで配布しているブラシには高度な設定をしているツールも多いのでダウンロードしてみるといいかもしれません。
◎「CLIPSTUDIOASSETS」を知らない方はこちらにまとめています。