この記事は…「3D素材の操作方法を知りたい」「使い方を教えて」「線画の変換方法を知りたい」といったあなたにオススメです。
POINT
【3D素材はこんなに便利】
- パースが簡単にとれる
- 線画に変換できる(LT変換&ライン抽出)
- 構図がいくらでも変更可能
- 時間短縮ができる
- 高クオリティな背景が誰でも描ける
- デッサン人形でポーズは無限大
- 3D素材を同じパースで配置できる
【3D素材ならこんなベッドも簡単に線画可能(自作3D素材)】
◎ちなみに私は「CLIP STUDIO ASSETS」にて3D素材の配布をしています。
無料の3D素材も配布しているのでよかったら覗いてみてください。
それでは「3D素材の使い方や操作方法」を紹介していきたいと思います。
3D素材の基本的な使い方
まず初めに3D素材をあまり使ったことがない人向けに基本的な使い方について説明していきたいと思います。
(基本的なことは知ってるよ!って方は飛ばしてください)
- 3D素材をキャンバスに表示させる
- 「操作」ツールを使用する
3D素材をキャンバスに表示させる
3D素材はキャンバスに表示させた時に「3D素材レイヤー」が自動で生成されます。
複数の3D素材を同じレイヤーやパース上に表示させることも可能です。
※「CLIP STUDIO ASSETS」などのダウンロード素材は作製したサイズがバラバラの場合があります(公式の素材は現実を元にサイズに統一されている)
3D素材をキャンバスに表示させる方法を3つ紹介します。
3D素材のドラッグ&ドロップ
「素材ウィンドウ」内の3D素材をキャンバスに向かってドラッグ&ドロップして表示させます。
素材ウィンドウ
ドラッグ&ドロップ
3D素材の貼り付けアイコンクリック
素材ウィンドウの下にあるアイコンをクリックすると貼り付けることができます。
ドラッグ&ドロップして表示させる方法と基本的に同じ効果です。
※画像素材などには選択した素材を貼り替える「貼り替えアイコン」が使えますが3D素材では使えないようです。
【3D素材を外部から読み込む】
「ドラッグ&ドロップ」もしくは「ファイル」から「読み込み」「3Dデータ」で読み込みます。
読み込めるファイル形式
- cs3c(クリスタ形式)
- cs3o(クリスタ形式)
- cs3s(クリスタ形式)
- fbx
- 6kt
- 6kh
- lwo
- lws
- obj
◎「CLIP STUDIO ASSETS」 について知らない人はこちらの記事を参考ににしてください。
どうも!ANOUE(@anoue_manga)です この記事は…「クリスタに興味ある!教えて」「購入したいけど少し不安」「どんなことができるの?」といったあなたにオススメです。 […]
3D素材「操作」ツールのできること
3D素材を使う場合は「操作」ツールを使用します。
【操作ツールを使ってできること】
- 3D素材のオブジェクト(パーツ)選択
- オブジェクトの削除(選択後Deleteキー)
- 3D素材の操作(マニピュレータなど)
- 「ツールプロパティ(陰影などの詳細設定)」の操作
【「操作」ツールで枕を指定&操作後に「Del」キーで削除した様子】
※枕(オブジェクト単体)のみを削除することはできません(非表示にすることはできます。後に説明します)
それでは次に「マニピュレータ」を含む3D素材の操作について説明していきます
3D素材の操作方法
3D素材は操作する方法が3つあります。
【基本操作】
- アイコン操作
- マニピュレータ操作
- マウス操作
アイコン操作
3D素材の上にあるアイコンにて「カメラアングル(見る方向)」や「オブジェクトの位置」を操作することができます。
【左のアイコンから機能を説明】
- カメラアングルの角度
- カメラアングルの移動
- カメラアングルのズームアウト
- オブジェクトの移動(自由に)
- オブジェクトの角度
- オブジェクトの回転(原点中心)
- オブジェクトの回転(設置面中心)
- オブジェクトの移動(パースに合わせて)
【3D素材のカメラアングル操作】
◎カメラアングル操作では設置面に影響をあたえません(自分が動いているイメージ)
【3D素材のオブジェクト操作】
◎オブジェクト操作では設置面から離れる操作が多いです(物が実際に動いているイメージ)
マニピュレータの操作方法
マニピュレータは全体の操作以外に「単体のオブジェクト」や「部位」を選択して操作することができます。
◎マニピュレータでの操作も場合によって設置面から離れる操作になります。
【「矢印」や「円」をドラッグして操作】
- 原点:位置の自由移動
- 矢印:矢印の向きに水平方向移動
- 丸い線:制御点を基準に回転
クリック&ドラッグで操作
キャンバス上のどこかをクリック&ドラッグをすることでカメラアングルを操作することができます。
クリックするマウスボタンによって操作が変わってきます。
- 左クリック&ドラッグ:カメラアングルの角度
- 中クリック&ドラッグ:カメラアングルの水平移動
- 右クリック&ドラッグ:カメラアングルのズームアウト
3D素材「デッサン人形やキャラクター」の操作
3D素材には「デッサン人形」や「キャラクター」があります。
通常の3D素材(オブジェクトや背景)と違って「ボーン(関節のようなもの)」と呼ばれる機能が組み込まれています。
ボーンの操作は「マニピュレータ」での操作と「部位をクリックで掴ん後にドラッグ」することで操作可能です。
POINT
◎マニピュレータでの操作は関節を単体で動かすことができます。
◎ドラッグでは全ての関節がクリスタ側の計算の元で動くため、思い通りにいかないことが多いです。
【ポーズ素材を使えばこんなポーズも一瞬で可能】
ポーズ素材を使う方法は前述した「オブジェクト表示方法」と同じです。
お好み体系のデッサン人形(素体)に「ポーズ素材をドラッグ」するか「貼り付けアイコン」をクリックしましょう。
◎手を単体で変えたい時は変えたい手をクリックして選択後に「手のポーズ素材」を反映させてください。
作成したポーズは保存することもできる
(デッサン人形下のアイコンをクリック)
「CLIPSTUDIOASSETS」デッサン人形ポーズダウンロードへ
ただし「CLIP STUDIO ASSETS」からポーズ素材をダウンロードする場合は使用許諾範囲に注意しましょう。
◎使用許諾範囲はこちらに詳しくまとめました。
【クリスタ】商用可能?ダウンロード素材の使用範囲と著作権侵害
◎ちなみに人物の画像からポーズを抽出する機能もありますが、ポーズ素材の方が便利なのでこの記事では紹介していません。
3D素材ツールプロパティの使い方
デッサン人形のツールプロパティ
(デッサン人形と通常のオブジェクトでは内容が少し異なります)
3D素材を線画にする「ライン抽出」や「LT変換」をする前にやっておきたいのが「ツールプロパティ」の設定です(レイヤープロパティも重要)
(「ライン抽出」や「LT変換」は次の項目にて説明します)
3D素材を綺麗に線画化するには「3D素材本体の精密度」や「パースや配置&構図(陰影)」によって「ツールプロパティ」の設定を変更する必要があります。
3D素材の線画抽出「LT変換機能」
「LT変換」とは2D素材や3D素材を線画にする機能です。
◎LT変換についてはこちらの記事に詳しくまとめました。
※LT変換は画像の変換も可能ですがこの記事では3D素材の線画変換に絞って紹介しています。
POINT
LT変換機能はCLIP STUDIO「EX」に搭載されている機能です。
残念ながら「PRO」にはない機能になります。
ちなみに「PRO」から「EX」には優待金額でアップグレード可能です(通常購入すると優待をうけられないので注意しましょう)
◎アップグレード方法はこちらにまとめました。
まとめ
ではまとめていきたいと思います。
- 3D素材の表示はドラッグかアイコンをクリック
- 3D素材の操作方法は3つある
- デッサン人形はポーズ素材を使うと簡単
- 線画抽出前にツールプロパティ(レイヤープロパティも)設定する
- 線画抽出にはLT変換機能がある
以上になります。
3D素材は使い慣れてくると格段に作業効率が上がるので色々と試してみましょう。
私の素材もよければ覗いてみてください。