【クリスタ】3D素材から線画を抽出するLT変換とは

どうも!ANOUE(@anoue_manga)です

この記事では「3D素材を線画にするLT変換機能」を紹介したいと思います。

LT変換って何?
2Dの画像や3Dモデルを「線画」や「トーン」に変換する機能(レンダリング)です。

※LT変換は画像の変換も可能ですが、この記事では3D素材の線画変換に絞って紹介しています。

◎紹介する「LT変換」の機能はこんな感じです。

【例:3DLT変換 ※左が3D素材 右がLT変換後】

なんか難しそうだね
そうですね。プロパティを見るとさらに難しそうに思います

光源の設定次第で陰影が変わるので、自分好みの設定を見つけるのには一苦労です。

・・・めんどくさそう
大丈夫です。無料で使える便利なオートアクションも紹介しますので初心者でも簡単にできるようになりますよ
オートアクションってなに?
事前に登録した動作を自動で行ってくれる機能です

◎オートアクションを使えばワンクリックで可能です(追加効果も有り)

へー!すごいね
まあ私が作ったオートアクションではないですが…
・・・・・・・・

それでは「3D素材から線画を抽出するLT変換」について説明していきます。

画像や3D素材から線画を抽出するLT変換とは?

LT変換機能はCLIP STUDIO「EX」に搭載されている機能です。

「PRO」にはない機能なので注意してください。

◎ちなみに「PRO」から「EX」には優待金額でアップグレード可能です。

【アップグレード方法はこちら】

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※ただし、後に紹介するオートアクションにはLT変換を使わずに線画にできるので「PRO」でも大丈夫ですよ。

では、まずはLT変換のプロパティを出しましょう

◎LT変換プロパティ表示

「レイヤー」メニューから「レイヤーのLT変換]をクリック

※LT変換するレイヤーを選択した状態で行ってください。

線画を抽出するLT変換機能の詳細

各設定項目についてできるだけ簡単に説明していきます。

  • ライン抽出
  • 奥行
  • スムース
  • テクスチャのライン抽出
  • トーンワーク

◎ちなみに画像は初期設定です(私のクリスタでは)

画像の設定でLT変換をするとこんな感じ

使えないことはないですがいかにも3D素材といった感じ…

線画のみで表示

なんか微妙に変な感じがする…
プレビュー画面を見ながら設定を調整する必要がありますね

「ライン抽出」項目で出来ること

  • 抽出レイヤーを「ラスター」か「ベクター」に選択可能
  • 輪郭線の線幅を変更できる
  • 検出精度 の調整
検出精度ってなに?
検出精度が高いとラインを抽出をしやすくなります

※ただし、3D素材の精度によるので使用に差が出ます。

線幅を変更している様子

「奥行」項目で出来ること

奥にある線と手前の線の太さに強弱を付けられます。

広い部屋などの3D素材をLT変換する場合に使うと、奥の線が細くなり遠近感をだすことができます。

奥行を入り切りしている様子

「スムース」項目で出来ること

スムースってなに?
主に3D素材のラインを滑らかにする機能です

あまり強くスムースし過ぎると直線となるべき部分まで曲がってしまうので注意が必要です。

スムースの値を10にして入り切りした様子

「テクスチャのライン抽出」項目で出来ること

  • テクスチャを階調化できる
  • 黒べた具合を変えられる(光源に影響を受けます)
  • エッジ検出処理で線を調整できる

簡単に言えばテクスチャを線に変換するための機能です。

テクスチャってなに?
物体の表面や質感を表す模様(イラストや画像)です
 階調ってなに?
色や明るさの単位のようなもので階調が多いほどグラデーションが綺麗になります
エッジ検出処理ってなに?
値が小さいほど線画としてとらえる部分が広くなる処理です 

◎いらない細かな線を除去したりできます。検出方向(矢印)はオフにした方向の輪郭線が弱くなります。

色々入り切りした様子

「トーンワーク」項目で出来ること

トーンレイヤーに変換するための設定ができます。

テクスチャの階調化と同じように階調化の設定ができます。

◎トーンレイヤーが抽出されます

トーンワークを入り切りした様子

オートアクションで簡単にLT変換する方法

色々と機能を紹介していきましたが、毎回設定をいじってLT変換するのは効率が悪くて時間がもったいないです。

・・・正直めんどくさい
私もそう思います。なので個人的に「レイヤープロパティ」の「ライン抽出」でオートアクションを作って使っていましたが…世の中は広いですね

漫画家のアシスタントとして働く「聖月」さん(@miduki_85 )が無料で高性能なオートアクションを「CLIP STUDIO ASSETS」で配布してくれています(2019年5月現在

線画の調整が後からできるのですごく便利です。

◎聖月さんのオートアクションダウンロードはこちら

※使用方法はダウンロードページに詳細が書かれているので省きます。

◎「CLIP STUDIO ASSETS」ってなに?という方はこちら

クリスタとは?愛用者がおすすめする4つのポイント

「聖月」さんの素材は漫画に使えるものが多いので他にも面白いものがありますよ。

◎これもすごくオススメ「指先複数線(色混ぜツール)」

この他にも「CLIP STUDIO ASSETS」ではオートアクションなどの便利機能も配布されているので色々と試してみましょう。

◎無料のブラシなどはこちらで紹介しています。

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まとめ

ではまとめていきたいと思います。

  • LT変換機は「EX」に搭載されている機能
  • 3DLT変換は5項目で微調整可能
  • オートアクションを使えば簡単にできる(聖月さんに感謝)

以上になります。

LT変換がうまく使えるようになれば大幅な時短に繋がります。

※ただ、使っている3D素材の完成度によっては調整がうまくいかない場合もあるかと思います。

最近は無料の3D素材が多くあるので色々とダウンロードして試してみるといいと思います。

◎さらに時間短縮したい場合はショートカットキーの設定変更がオススメです。

【超効率化】クリスタのショートカットキー設定を変更しよう

◎ちなみに私も3D素材を配布中ですので良かったら覗いてみてください。

ANOUEの3D素材はこちら

無料の3D素材も配布していますよ
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