この記事では実際に私が「ゼロから始めた」イラストの上達方法について3つほど紹介したいと思います。
論より証拠!
◎まずは私の画力の変化をみてください。
【上達前】
【上達後】
その当時描いていた漫画の一部をイラスト化しました。
絵柄などはおいといて、多少は見れる絵が描けるようになったと思います(個人的に満足)
◎次にすぐ描いたのがこちらです。
けして上手くはないですし、流行りの透明感ある綺麗な人物は描けていませんが、一応イラストとしては上達したかなと思います。
(背景に関しては満足ですが、人物に課題が残ります)
以上の上達までの方法を紹介していきます。
◎私がイラストついて勉強した期間は「7日間」になります。
なので絵柄が違っても参考になると思いますよ。
(ただ、画像を見て「これくらい簡単に描ける」と思った方はあまり参考にならないかもしれません)
ちなみに…私は漫画を描いていたので絵を描くことに関しては経験が「ゼロ」ではありません。あくまで「カラーイラスト」についてです。
イラストが上達する3つの方法
それでは、私がおこなったイラストが上達する3つの方法について説明していきたいと思います。
- ペイントソフトの機能(使い方)を知る
- 自分の作画スタイルに合った良書にめぐり合う
- 元々持っていた技術と組み合わせる
※ペイントソフトは「クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)」を使用しています。今後の説明の中にはクリスタにしかない機能もありますのでご了承ください。
ペイントソフトの機能(使い方)を知る
ペイントソフトの機能は数多くあります。
いきなりすべてを把握するのは不可能だと思ったので「絶対に必要」な機能のみ覚えるようにしました。
無理して難しいことをすると機能を扱いきれず、イラストに「違和感」がでると思ったからです。
(漫画ではデジタルっぽさが絵に違和感を与えます)
私の参考にした「著者」も特に難しい機能の使い方をせず綺麗な絵を描いていたので心配ないと思います。
それではカラーイラストを描くために「絶対に必要」な機能を紹介していきます。
レイヤーの合成モード
カラーイラストを描くのであれば、レイヤーの「合成モード」については必ず理解しておく必要があります。
◎もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてもらえたらと思います。
どうも!ANOUE(@anoue_manga)です この記事は…「合成モードって難しい」「合成モードのレイヤーってどう使うの?」「どんなことができるか知りたい」といったあなたにオススメです。 […]
普段イラストを描いている人なら基本的なことかもしれません。
ただ、ここで一番理解しておくべきなのは合成モードの「種類」や「効果」ではありません。
その「合成モード」をどういったときに使用するかです。
「合成モード」はすべての種類を覚える必要ないので、簡単に使えるようになると思います。
プロのイラストレーターでも基本的によく使う合成モードは数種類ほどです。
不透明度の調整
合成モードレイヤーを使用する場合は必ず不透明度の調整が必要になるはずです。
調整の仕方しだいで合成モードのレイヤーが効果的に作用するかが決まります。
カラーの「色相・彩度・明度」や「合成モード」の種類によって調整幅は変わってきます。
ゲージ(0~100%)を横にスクロールするだけなので簡単に調節できますよ。
ブラシをそろえる
イラストを描く前に「ブラシ」はある程度そろえておいた方がいいと思います。
特に「テクスチャ(岩肌や木肌などの質感)ブラシ」を陰影部分に使用するとイラストの完成度や作業効率が上がるのでオススメです。
◎「テクスチャブラシ」ではないですが、自作のブラシを使ったメイキング記事を作成しましたので参考にしてください。
どうも!ANOUE(@anoue_manga)です この記事ではブラシを使ったイラストメイキングを紹介していきます。 ◎ちなみに今回説明に使用するブラシは私が作成した素材になります(無料配布してい[…]
クリスタを使っている方は「CLIP STUDIO ASSETS(フリー素材のダウンロード場所)」に数多く無料のものがあるのでダウンロードしてみるといいと思います。
※いちから作成することもできますが、少しテクニックが必要になるのでこの記事では説明は省きます。
ちなみに、私の購入した書籍【「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIO PAINTで描く! キャラの想いを物語る風景の技術】には購入特典としてテクスチャブラシを含む27個のブラシが無料でついてきます(CLIP STUDIO PAINT用)
アニメ『甲鉄城のカバネリ』にも関わった「よー清水」さんが普段使っているブラシなのでオススメです。
レイヤーの「クリッピング」
イラストではクリッピング機能を多く使います。
クリッピングは「合成モードのレイヤー」を部分的に使いたい場合や描き足したいときに使用します。
例:クリッピング前
例:クリッピング後
はみ出さずに描き足せるのでとても便利です。
◎クリッピングの詳しい使い方についてはこちら
どうも!ANOUE(@anoue_manga)です この記事は…「クリッピングの意味を知りたい」「使い方を教えて!」といったあなたにオススメです。 「クリッピング」って言葉は聞いたことはあるけど[…]
以上がイラストを描く前に知っておくべきペイントソフトの機能(使い方)になります。
基本的なことばかりですが、私は知らなかったので描き始めることすらできませんでした(情報を知らないと行動できないタイプです…)
自分の作画スタイルに合った良書にめぐり合う
ここでは実際に私が購入して勉強した参考書を紹介していきます。
ただ、「この本を買えば必ず上達する」というわけではなく「どんな人が購入するべき本」かという点を重視して紹介していきます。
私が参考書を読んでみて思ったのは「すべての技術が私に合うものではなかった」(小声)です(世の中のどんな本でも同じだと思いますが…)
※以下の画像は「Amazon」のリンクになります。
「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIO PAINTで描く! キャラの想いを物語る風景の技術
背景の作画で有名な「よー清水」さんが著者です。
イラストの基本(ラフ画・陰影・グリザイユ画法・ブラシの使い方・構図・視線誘導・画像合成・合成モードなど)がすべて詰まっています。
8作品のメイキングと共に細かく説明してくれるので初心者でも分かりやすく、豊富な知識を数多く紹介してくれます。
(ただ、レベルが違い過ぎたため全てを理解し実行するのは無理でしたが…)背景の基礎のみならず、イラストの基礎を知りたい人はオススメです。
※しかも、前述したとおり購入特典としてテクスチャブラシを含む27個のブラシが無料でついてきます(CLIP STUDIO PAINT用)
◎こちらもオススメ…
こちらは「Photoshop用」の説明とブラシ特典になります。内容は似ているのでどちらか一冊でいいと思います(私はファンになったので購入しました)
プロの現場で活躍するイラストレーター10名がキャラクターの塗り方についてメイキングと共に解説してくれます。
本書は「塗り方」にテーマをおいています(アニメ塗り、ブラシ塗り、水彩塗り、厚塗り、ギャルゲ塗り、宝石塗り)自分に合った塗り方に必ず出会えるので塗り方について他の本を買う必要がなくなります。実際にプロで活躍されている10名の技術が一冊で読めるのは凄くありがたいです。
ただ、その分イラストの基礎知識などの細かな説明は少ないです。イラスト初心者や基礎が知りたい方は別の本と共に購入されることをオススメします。
フォトバッシュ入門 CLIP STUDIO PAINT PROと写真を使って描く風景イラスト
「フォトバッシュ」と呼ばれる技法を使ったイラストの描き方を学べる一冊になります。
「フォトバッシュ」とは写真をもとにしてイラストを描く技法です。好き嫌いが分かれる技法だと思いますが、時間効率や作品の質を初心者でも簡単に向上させることができます。知っておいて損はない技術ですし、実際にプロがどういった方法で使っているのかがよく分かります。
しかし、独特な技術なので加工方法を理解するまではイラストに違和感がでてしまうかもしれません。加工が得意で効率的に作品の質を上げたい人にオススメです。
背景に使われるテクスチャやパーツ(空・岩・草など)をメインに説明された一冊になります。
初心者でも分かるようにゼロから「テクスチャ」の作り方や使い方について詳しく説明されています。イラストを構成するパーツをメインに説明されているので、細かい部分まで描き込む力が身に付きます。
ただブラシで代用できる項目もあるので「CLIP STUDIO ASSETS(フリー素材のダウンロード場所)」を使うことに抵抗がない人は必要ないかもしれません。すべて自分の力でゼロから描きたい人にオススメです。
以上が「私が7日間勉強してためになった本」になります。
今回紹介した本に「イラスト集」は含めていません。
実際にプロが使っている技術を扱っている参考書を選んでいます(できるだけ違った画風の人を中心に)
著者によって作画方法は様々なので、自分に合った本だけ購入すればいいと思います。
(私は「Amazonレビュー」しか頼りがなかったことと、「知識マニア」な部分があるため購入しました)
※それと「ネットで調べる」という方は無理に購入しなくてもいいと思います。あくまでこれは私の上達までの過程です。ただ、「参考書」は情報量が多くまとまっており上達する時間が早いのでオススメです。
(あと、私が参考書で学んだことはブログですべて公開予定です。少し時間はかかりますが…)
元々持っていた技術と組み合わせる
さきほど「どんな人が購入するべき本」かについて紹介しました。
購入したことを前提としますが、本を読む前に頭にいれておきたいことがあります。
それはプロの技術を見た上で「自分だったらどうするか」です。
◎例えば私の場合..
- クリスタの「ダウンロード素材」で代用できる技術は後回し
- イラストを構成するパーツは先に「素材」として作成する
- 構図などは3D素材を使うと便利(プロでもよくいますが)
- レイヤーは細かく分けるタイプ(失敗が多いから)
基本的にプロがおすすめする技術は高難度です。
当然ですよね!その道のプロなんですから。
なので初心者の方がすべてをマネしようとすると時間がかかります。
「別に時間かかってもいい」というのであればそれまでですが、初心者の方や趣味で楽しみたい人には必要のない技術もあります。
その他にも自分で確立している描き方を崩してまでマネする必要はないと思います。
それに「絶対にマネできないセンス(感性)」もあるので、あくまで参考程度にしましょう。
◎私が参考書で学んだ(基礎技術)
- レイヤーの合成モードの使い方
- 効果的に画像を合成する方法
- 陰影の重要性
- カラーの決め方
- 構図や配置
- グリザイユ画法
- テクスチャ素材の作成方法
ここまで知っておけば後は描きながら自分に足りない何かを見つけていくことになると思います。
(私は人物が下手なので次は「透明感のある可愛いキャラクター」を目指したいと思っています。それらに特化した参考書もしくは方法を考えている最中です)
まとめ
では、まとめていきたいと思います。
◎初心者でもイラストが7日で上達する方法は…
- ペイントソフトの機能(使い方)を知る
- 自分の作画スタイルに合った良書にめぐり合う
- 元々持っていた技術と組み合わせる
正直「参考書買って勉強しただけじゃない?」といわれそうですが!
ただ、これが本当に私が「ゼロから上達するために行った」方法です。
(実際の順番的にはカラーイラストに必要な「ペイントソフトの機能」を知らずに参考書を読んだため、内容を理解するのに必死でした…皆さんは知ってからの方がいいですよ※特に合成モードは意味分からなかったです)
これからも読んで得た知識をできるだけ初心者に分かりやすく公開予定です。
私の趣味にお付き合い頂けたらなと思います。
そして、私のテーマでもある「一緒にイラストが上達する」ことができればとても嬉しいです。