この記事は「魅力的なイラストと背景の描き方を知りたい」「背景を描く技術を教えて」「簡単に描けるようになりたい」といったあなたにオススメです。
POINT
この記事ではプロイラストレーターである「よー清水」先生の使っている技術を参考にその他の情報を足していきます。
※参考にした書籍(よー清水先生)は高難易度の技術が多いのでこの記事では誰でも簡単に応用ができるものに絞っています。
- カラーパレット
- デザイン(マインドマップ)
- 画像の合成
- 3D素材の使用
【参考書籍】
「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIO PAINTで描く! キャラの想いを物語る風景の技術 「ファンタジー背景」描き方教室 Photoshopで描く! 心を揺さぶる風景の秘訣読み終えた当初に描いた背景イラスト
キャラクターを配置
◎ちなみにこのイラストはブラシツールを使って描いています。
魅力的なイラスト背景の描き方と4つの技術
まず魅力的なイラストを描くためには使っているペイントソフトの機能を最低限知っておく必要があります。
ソフトによって操作性の違いはあるかと思いますが、イラストを描く際に必ず必要になってくる基本的な機能は同じはずです(名称の違いはあるかもしれませんが)
【最低限知っておくべき機能】
◎合成モードについて知らない方はこちらに詳しくまとめました。
イラスト初心者も簡単!レイヤーの合成モードは5つに分けられる【クリスタ】
◎クリッピングについてはこちらです。
イラスト背景の技術:カラーパレットの使い方
カラーパレットは「明度」「色相」「彩度」を意識して自分の画風にあったものを選びます。
POINT
カラーパレットを使って塗る時は統一感を意識することでイラスト全体の雰囲気を安定させることができます。
背景のベース色を決めたらハイライトは明るめの色(日光)を足して、影には暗めな色(暗い青)を足していきましょう。
※影の色は黒ではなく青色を混ぜ合わせると色合いがよくなるようです。
【クリスタの初期搭載カラーパレット例】
【初期搭載のカラーパレットの種類】
特にカラーパレットにこだわりがなければクリスタの初期に搭載されているものを使うか「CLIPSTUDIOASSETS」からダウンロードすることができます(クリスタではない人はネット検索してみると色々と出てきますよ)
CLIPSTUDIOASSETSのカラーパレット(カラーセット)へ
イラスト背景の技術:デザイン(マインドマップ)の決め方
魅力的なデザインを決め方にはいくつかの方法があります。
その中でも比較的簡単にデザインを決めることのできるのが「既存のものを組み合わせる」方法です。
◎例:分かりやすいものだと「モンスター」をデザインしたい場合に「昆虫」と「動物」を組み合わせることで奇妙なモンスターがすぐに出来上がります(背景とはいえませんが…)
マインドマップによるデザイン
マインドマップのイメージ
少しコツがいる方法として「マインドマップ」といった連想ゲームのようなものでイメージを作る方法を紹介します。
◎例:窓のデザインを考えるとして「円形の窓」から
「円」といえば「CD・お皿・太陽・月」…
「窓」といえば「日光・ガラス・透明」…
さらに「太陽」といえば…など考えられる限りだしたところで連想した項目を組み合わせていきます。
最終的に「太陽をモチーフにした窓」など自分なりのデザインを決めていきます。
イラスト背景の技術:画像を合成する
「よー清水」先生はイラストの情報量を増やすために画像の合成をよく利用しています。
合成と聞くと「合成写真」を思い描きますが、ここでいう合成とは「全く別のイラストやテクスチャ画像・写真」などの不透明度を調整した上で色を重ねる方法です。
本書では「その画像を合成するの!?」と思うくらい意外な画像を合成して色を重ねていきます。
アナログでしか出せないような偶然の産物がでることを意識して合成することがポイントのようです。
イラスト背景の例
(合成前がないですが…私感ではかなり印象が変わりました)
イラスト背景の技術:3D素材を使用する
イラスト背景に3D素材を使うことで下書きを簡略化することができます。
3D素材をラスタライズ後に色を塗り足す方法があります(別レイヤーを作成してクリッピングもしくはそのまま厚塗りしていく)
※塗り方によって「線画」にする場合や「グレースケール」にする方法があります。
◎デジタルイラストの塗り方についてはこちらに詳しくまとめました。
3D素材(グレースケール化)
◎ちなみに上の3D素材は私が配布している素材になります(基本的に元からグレースケールの素材)
魅力的なイラスト背景を描く技術を得るには「よー清水」先生の書籍は必須
さきほどまでに紹介した背景イラストの魅力的な描き方は「よー清水」先生も使っているほんの一部の技術に過ぎません。
「よー清水」先生は様々な技術をイラスト制作に使っています。
ダイジェスト(極々一部)
- パースをわざと狂わせることで自然な絵面にする
- 描いた絵を複製&変形させて再利用する
- 映り込みは光源から上下左右の直線上に映る
- 視点を意識して遠景の描き込み量を調整
- 近影にシルエットを置くことで絵を安定させる
- 黄金比を使って構図を決める
- 背景を描く場合キャラの配置は中央を避ける
- パースグリッドを使って構図を決める
- 壮大な絵面は空の色を使うことで表現する
- レイアウトを修正して視線を誘導する などなど…
※本書ではイラストのメイキングと共に詳しく工程を説明されています。
得られる技術
- 岩の描き方
- 洞窟の描き方
- 濡れたものの描き方
- 雨の描き方
- パースの基本
- 雪の描き方
- 描き込みのコツ
- 黄金比の使い方
- 透明感の出し方
- 森の描き方
- 木の描き方
- 風化の描き方
- モーションブラー効果
- レンズフレアの描き方
- 火山の描き方
- 山の描き方
- 群衆の描き方
- スチームパンクの描き方
- 服のシワの描き方
- 雲の描き方
※ちなみに私はイラスト用の参考書を数書購入していますが、その中でもイラストの根本的な技術を上手く言葉で表現してくれているので「よー清水」先生の書籍はためになりました。
漫画やイラストの参考書&資料(kindle省く)
まとめ
【デジタル】魅力的なイラスト背景の描き方や4つの技術
- カラーパレット
- デザイン(マインドマップ)
- 画像の合成
- 3D素材の使用
今回はこの4つをピックアップしましたが、ほんのごく一部の紹介に過ぎません。
◎こちらの書籍はキャラクターの描き方も有ります
◎背景を学ぶならこちらの方がいいと思います
(絵を描く技術面がメインなのでクリスタの方でも大丈夫です)