【実例】漫画・イラストを描くためのパソコンスペック選び

どうも!ANOUE(@anoue_manga)です 

この記事では「漫画・イラストを描きたいけどパソコンの選び方が分からない」「できれば値段も安くすませたい」「失敗はしたくないよー」といったあなたにオススメです。

…どうせランキング見せるだけでしょう
いえいえ、この記事では実際に漫画・イラストを描いて思った「使用感」をお伝えしていきますよ
…パソコン詳しくないけど大丈夫?
大丈夫ですよ。そのあたりも簡単に説明していきます。基本的に「メーカー選択」と「パソコンスペックの3ポイント」を間違えなければ心配いりません

POINT

◎漫画・イラストを描くためのパソコンスペック確認箇所

  1. CPU性能(コンピューターの基本性能)
  2. メモリ量(データを記憶する量)
  3. SSD(データの保管先)

以上の3ポイントを間違えなければ大丈夫です。

※信頼あるメーカーに限ります。

中にはグラフィックボードの性能(映像を綺麗に映すためのもの)にこだわる人もいますが、金額をおさえたいのであれば別に必要ないかと思います。

ちなみに私は浅い知識で購入していたので計4台(45万円)も買うはめになりました…
・・・・・(バカだなコイツ)

漫画・イラストを描くためのパソコンスペック選び

それでは「漫画・イラストを描くためのパソコン選び」について説明していきます。

まず、前提として値段を気にする人は「日本の大手メーカー」や「家電量販店」で買うのは止めましょう
…え?なんで?

POINT

大手の日本メーカーは高い人件費や広告費分を上乗せされているため国内や海外のBTOパソコンメーカーより高いです。

 BTOパソコンってなに?
自分の使用用途に合わせて直接メーカーに発注できるパソコンです。不必要な機能やソフトを削ぎ落とすことで、コストパフォーマンスがよくなります。

※家電量販店での購入は必要のない機能や仲介料が上乗せされているので型落ちのセール品でない限り高いですよ。

ただし、故障時に家電量販店で対応してもらいたい場合は損を覚悟で買ってもいいかもしれません。

どちらで買うにしても一度値段を比べてみたらいいかもしれません。のちに安くて安心な国内製造メーカー(拠点は海外)を紹介するので確認してみてください

漫画・イラストを描くために必要なパソコンスペック

まず、パソコンスペックの選択の前に使用目的をはっきりさせましょう。

  • 漫画
  • イラスト

2つの目的に分けておすすめのスペックを簡単に紹介します。

漫画を描く場合のパソコンスペック

  1. CPU性能 = 『Core™ i5』 以上
  2. メモリ量 = 『4GB』 以上
  3. SSD   = 『240GB』 以上

イラストを描く場合のパソコンスペック

  1. CPU性能 = 『Core™ i7』 以上
  2. メモリ量 = 『8GB』 以上
  3. SSD   = 『240GB』 以上
  4. HDD   = 『1TB』 予算があれば

おすすめは後に説明する国内メーカー『マウスコンピューター』の商品です。

マウスコンピューター TOPへ

いきなりこんなこと言われても分かんないよ!バカ!
…ですよね。少しパソコンのスペックについて使用感を含めた説明をしていきます

漫画・イラスト用のパソコンスペック選び3つのポイント

では簡単にパソコンのスペックについて説明していきます。

CPU(コンピューターの基本性能)について

CPUって何?
様々なデータを演算・制御するもの(デバイス)です。

つまり、人間でいう「」だと思ってください。

「インテル(企業名)」CPUのランク(単純化したもの)

  • Core i9 ( 超高機能)
  • Core i7 ( 高機能 )イラスト推奨
  • Core i5 ( 中機能 )漫画推奨
  • Core i3 ( 標準 )
  • Pentium ( 低機能 )
  • Celeron ( もっと低機能 )
  • Atom ( 超低機能 )

※もっと詳しく分類すると同じクラスでも性能に差はあります。

(例:インテル® Core™ i7-8700 → インテル® Core™ i7-9700K)

パソコンに貼ってあるこんなシール見たことないですか?

◎価格は高機能になるにつれて上がっていきます(差は十万円以上にもなる)。

漫画・イラストに適したCPUは?

CPUの選び方はパソコンで処理するデータの負荷によって違います。

◎漫画の場合(モノクロ)はパソコンへの負荷は小さいです。

しかし、素材やブラシなどその他ツールを使おうとすれば、CPUは『Core™ i5』以上が必要となります。

(特に3D素材は重いので『Core™ i3』では物足りない。お金に余裕があれば『Core™ i7』が欲しいですね)

※ペイントソフト「クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)」を想定しています。

クリスタとは?愛用者がおすすめする4つのポイント

◎クリスタの3D素材はこんな感じのことができます。

【クリスタ】3D素材から線画を抽出するLT変換とは?

◎カラーイラストの場合はパソコンへの負荷が大きいです。

高機能の『Core™ i7』搭載のパソコンを購入することをおすすめします。

絵を描く方法にもよるのですが、私はイラストを描き始めてから4台目を買いなおしました。

『Core™ i5』搭載のパソコンで描いていたのですが…フリーズ多発で一枚のイラストにかかる待ち時間が数時間を超えていました

(8万円したパソコンは倉庫行きです…)

メモリ(データを記憶する量)について

メモリに関してはペイントソフト『CLIP STUDIO (クリスタ)』を使うとなると『2GB以上のメモリが必須 8GB以上を推奨(公式発表の数値)』です。

私は始めに2GBのメモリ量で描いていましたがフリーズがすごかったです

線画や画像素材(トーンなど)までは使えていましたが、ブラシなどの便利機能は全てフリーズの原因になっていました。

さらにファイルを開く時間やバックアップの保存が30分以上かかったりします。(それでも1年ほど使ってましたが…)

※ただし、CPUも『Celeron ( 低機能 )』での操作になります。

◎ちなみに「ブラシ」はこんな機能です。

漫画の背景に特化したペンやブラシのおすすめ10選【クリスタ】

【クリスタ】無料で恐ろしく時短ができるおすすめブラシ10選

クリスタで無料ダウンロードできるブラシを紹介しています

確かに2GBあれば線画は描けますが便利な機能が使えないのはもったいないのでオススメするメモリ量8GB以上です。

ただ、漫画は中間の4GB以上でも一応描けました。(CPUは『Core™ i5』の環境で3D素材が重かったですが…)

※動作に必要なメモリ容量やCPU性能は、画像のサイズやレイヤー数などでも変化します。

下画像は「CPU:Core™ i5」「メモリ:4GB」で描いた原稿。
素材やブラシを多用しているが、問題なかった。
(3D素材は少し操作が重い)

下画像は「CPU:Core™ i7」「メモリ:32GB」で描いたイラスト。
全てにおいて快適(イラストを描きながら他作業も可能)

※メモリ:32Gを購入した理由は今後「動画編集」や「3Dモデリング」をしたいと思ったからです。

◎ちなみに3Dモデリングした素材を配布中です。

ANOUEの素材はこちら

無料の素材も配布していますよ

SSD(データの保管先)について

SSD(ソリッドステートドライブ)とはデータの保存に使われており、HDD(ハードディスクドライブ)と全く同じ用途で使用されているものです。

なのでHDD搭載のパソコンでもいいのですが、予算があればSSDのほうが良いです(SSDの方が高い)

◎SSDはこんな利点がある

  • 起動や保存の速度がびっくりするほど速い
  • 作動音がなく、発熱も少ない
  • 衝撃に強い
一言でいうならとにかく速いです

Windows(パソコン)の起動なんて10秒かかりませんし、バックアップの保存も速いので一度体感したらHDDには戻れません。

ただし、保存容量は少ないのでイラスト(カラーは重い)をたくさん描かれる方はSSDとHDDの両方が組み合わさったパソコンが一番おすすめです(外付けHDDを買うのも有)

安くて安心なパソコンの選び方

パソコンはメーカーや追加オプション・販売元によって大きく値段が変わります。

知らずに買えば、同じスペックなのに3万円も高いなんてことも普通にあるのです。

そうならないためにも少し説明を加えておすすめのパソコンを紹介したいと思います。

パソコン安く買うためには

  1. 家電量販店で買わない
  2. オプションに注意する
  3. 大手日本メーカーは買わない

冒頭で説明したように家電量販店は中間マージンで商売しているのでその分高いです。

故障時に家電量販店に出したい場合以外はネットにて公式の販売元(BTOパソコン)から直接買ったほうがいいです。

BTOパソコンでも有料ですが保障を付けられますよ

POINT

パソコンを安く買いたいのなら、不必要なオプションに注意してください。

特に「Microsoft office(エクセルなど)」は絵を描くのに必要ありません。

※多くの家電量販店では勝手にオプションとして「Microsoft office」が付いています(2019年3月現在 Microsoft(R) Office Personal 2019 ( Word / Excel / Outlook ):約 2万円)

「Microsoft office」が必要であれば「Amazon」で安く購入できますので、つけておく必要はあまりないかなと思います。

(私は家庭用にエクセルのみ購入しました。型落ちになりますが…)

パソコンの内部部品は中国製

国産も海外産もCPUなどの内部部品はほぼ全て中国産なのでどこのメーカーを買っても性能は一緒です。

パソコンは部品の集合体なので日本の大手メーカーが「CPU」や「メモリー」などの部品を独自に作っているわけではないのです。

でも、海外メーカーは何かあったときサポートが不安…
私もそう思います。なので国内(静岡県)で製造しているBTOパソコン(直販)メーカー「マウスコンピューター」をオススメします

海外産のBTOパソコンもありますが、組み立て技術に不安があり運輸時の故障も心配です。

その点において国内で生産している「マウスコンピューター」なら安心できますよ。

※ただしパソコン購入時に不具合が出る可能性があるのはどのメーカーも同じことです(内部部品がほぼ一緒だから)

もしなにかあれば直ぐにサポートへ連絡しましょう。

◎マウスコンピューターのサポートはこんな感じ

マウスコンピューターのサポート欄へ

おすすめのパソコン

BTOパソコンを購入する場合はCPUのランクやメモリ量など自分で選ぶことができるので

「これを買ったらOK!」というパソコンはありませんが…


マウスコンピューターのシリーズでいえば『クリエイター向けPC【DAIV】』をおすすめします。

『DAIV』ってなに?
マウスコンピューターが様々なクリエーターに向けて製作しているシリーズの名称です。基本的には自分でカスタマイズしなくて大丈夫です。

『DAIV』シリーズの中には自分でカスタマイズするよりも格安な商品があります。

これが魅力の1つでもありますね

『DAIV』シリーズのパソコンは色々ありますし、カスタマイズもできるので自分の目で確認してみてください。

えーと…たしか

◎漫画を描く場合

  • CPU性能 = 『Core™ i5』 以上
  • メモリ量 = 『4GB』 以上
  • SSD   = 『240GB』 以上

◎カラーイラストを描く場合

  • CPU性能 = 『Core™ i7』 以上
  • メモリ量 = 『8GB』 以上
  • SSD   = 『240GB』 以上
  • HDD   = 『1TB』 予算があれば
お金に余裕があれば漫画を描く場合でもCPU性能『Core™ i7』メモリ量『8GB』以上がいいですね(3D素材や一部のブラシが重くなるため)

少し注意

※無線LANは有料オプションなので必要であればつけましょう。

私は購入して気が付きました(有線でも問題ないのでよかったですが…)

マウスコンピューター(クリエイター向けPC【DAIV】)へ

最後に格安で買いたいって人向けのメーカー(中国産)として『Lenovo』があります。

ただし、過去にメーカーがウイルスを仕込んでいたりと…少し注意が必要です。

今は大丈夫でしょうが買う場合は少し気を付けた方がいいかもしれません。

まとめ

ではまとめていきたいと思います。

◎漫画を描くなら

  1. CPU性能 = 『Core™ i5』 以上
  2. メモリ量 = 『4GB』 以上
  3. SSD   = 『240GB』 以上

◎イラストを描くなら

  1. CPU性能 = 『Core™ i7』 以上
  2. メモリ量 = 『8GB』 以上
  3. SSD   = 『240GB』 以上
  4. HDD   = 『1TB』 予算があれば

◎おすすめパソコンは安くて安心・高機能な『マウスコンピューター』の『DAIV』シリーズ

以上になります。

私は出来るだけ安くすまそうとした結果…総額45万円使ってしまいました。

初めから今のパソコンを買っておけば20万円ですみます。

少しオーバースペック気味かなとも思いましたが、やりたいことが全部できているので満足です

といっても人によって予算の違いはあると思うので、必要に応じたパソコンスペックを探してみてください。

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