【失敗回避!】クリスタ初心者がまず知るべき使い方&基本設定3選

どうも!ANOUE(@anoue_manga)です

この記事は「クリスタをインストールしたけど使い方がわからない」「早く描きたいけど設定でつまずいてるよー!」って方におすすめです。

設定なんて適当でもいいんじゃないかな…
たかが「設定」と放置していると危険かもしれませんよ。私は2ヶ月かけた漫画(31ページ)が台無しになった経験があります…泣
・・・・・・

◎初めにするべき設定を間違うと後に後悔することになるかもしれないのでご注意を…

【失敗回避!】クリスタ初心者がまず知るべき使い方&基本設定3選

それでは、クリスタ初心者がまず知るべき使い方&基本設定を3つ紹介したいと思います。


(EX版をメインに解説していますが、PRO版でも参考になると思います)

  1. キャンバス(用紙)のカスタマイズ設定
  2. 「CLIP STUDIO(ASSETS)」 に登録
  3. パソコンとディスプレイの解像度を確認

以上を設定すれば安心して描き始めることができます。

なんかめんどくさそうだね
そうですね。設定と聞くとどうしてもめんどくさいと思ってしまいます(私だけ?)
でも、私のように失敗しないためにも基本的な設定はしておいた方がいいと思います

1.キャンバス(用紙)のカスタマイズ設定

まず初心者の失敗につながる可能性があるのがキャンバスの設定です。

すでに入っている設定(プリセット)がいくつかあるのですが、ほとんどの場合カスタマイズしないと使いにくいです。(というか使えないものが多い)

※特に解像度(画像の細かさ)については取り返しのつかないことにもなりますので気をつけてください。

  1. イラスト用の設定
  2. 漫画用の設定

に分けて説明していきます。

イラスト用紙のカスタマイズ設定

◎キャンバスのサイズを決める

イラストを描くのに使用するキャンバスサイズは目的によって様々です。

  • SNSへ投稿(Twitterなど)
  • 投稿サイトへ投稿(pixivなど)
  • 電子書籍出版(kindleなど)
  • 商品に印刷
  • サムネイル画像
  • アイキャッチ画像

それら全ての注意事項として

必要なサイズより大きめのキャンバスで描く

その理由としてはサイズの変更をしたい場合に解像度(画質)を落とさずに済むからです。

POINT

  • サイズを拡大して書き出す又は印刷すると解像度(画質)が下がる。
  • 逆にサイズを縮小して書き出す又は印刷すると解像度が上がる。

※解像度とは、1インチ内の点(ドット)の数で決まります。
画像(イラスト)は細かな点の集まりなので、拡大すれば大きな●になり、縮小すれば小さな・になるイメージです。

とはいえ縮小幅が大きすぎる(解像度が上がりすぎる)のも品質劣化に繋がりますので用途に合わせたサイズの決め方が必要です(作品にもよりますが私は1.5~3倍くらいで描いてます)。

◎解像度を決める

基本的に350dpi(クリスタ推奨設定値)あれば充分に高画質です。

人間の眼で認識できる範囲がこのくらいだからです。
※モノクロ漫画は印刷上の関係で違います。

印刷をせずにWEB上のみで公開のイラストであれば、モニターの表示できる解像度の関係で72dpi(クリスタ推奨設定値)で十分だといわれています。

※モニターの表示できる解像度は機能(値段)によります。

ただし、サイズを拡大する場合は解像度が落ちるのでサイズ変更する可能性があるのなら350dpiをおすすめします。

漫画の原稿用紙カスタマイズ設定

投稿用漫画の場合
もっとも簡単な設定の仕方を説明していきます。

まず作品用途から漫画を選びプリセットから※1「集英社漫画誌A(少年ジャンプ、マーガレット/親判単行本化」を選択します。

※1 下書きとして使用します。

そして赤枠を付けた場所を変更します。

1.製本(仕上がり)サイズ

投稿を予定している出版社や雑誌によって変わります。

投稿する予定の漫画賞には必ず規定サイズがあるはずなので、規定サイズに合わせて数値に変更してください。

※「単位」が「mm」なのを必ず確認しましょう。

今回下書きに使用したのはプロ仕様の「ジャンプ公式設定」ですが、個人で使用する場合にもサイズ変更の必要はないと思います。

しかし投稿サイトなどでは画像(原稿全体)サイズの規定が違うので、書き出し時に変換する必要があるかもしれません。

2.オフセットを0に変更

オフセットとは「基本枠の位置」です。ページを左右入れ替えるときに絵がずれてしまうため0にしておきましょう。

【絵がずれる例】 ページの左右入れ替え
※基本枠(描写する内枠)を塗りつぶしています。

2ページ目(右ページ)

3ページ目へ移動(左ページ)

◎黒が移動前(2Pのとき)に塗りつぶした基本枠
◎赤が移動後(3Pのとき)に塗りつぶした基本枠

オフセットが0じゃない場合、左右ページの移動で基本枠にずれが生じてしまいます。

オフセットを0にしておけばページを左右移動しても基本枠の位置は変わらないので問題ありません。

◎セーフラインについて

セーフラインとは雑誌や単行本でも様々な印刷に対して、安心して表示される範囲を示すためのライン(緑)のことです。

セリフやキャラクターなどはセーフラインに入れることで問題なく印刷されます。

必要だと感じたらつけておきましょう。なれてくればラインが無くても分かるようになると思います。(個人的には絵が見にくくなるので外しています)

◎漫画投稿用のカスタマイズ設定終了!
(製本仕上がりサイズはジャンプ公式のサイズ)

最後に注意点として…

解像度は必ず600dpi以上にしてください!!

モノクロのデータは印刷上の決まりで600dpiもしくは1200dpiと決められているからです。

書き出しや印刷の時に解像度をあげると(例300dpi→600dpi)画像が荒れてしまう危険性があるので要注意です。

その他は失敗につながるようなものはないので、お好みの設定をしてもらえればいいと思います。

※今回設定したものは「カスタム」という名前で自動保存されます。次回も使うことができますし、カスタム名の変更も可能です。

同人誌の場合

まず「作品用途」から「同人誌入稿」を選びます。

使用する予定の「同人誌印刷所」を指定すれば設定が自動で変わります。
印刷所によって裁ち落とし幅に差があるので注意しましょう。

2.CLIP STUDIO (ASSETS) に登録

「CLIPSTUDIOASSETS」ってなに?
イラスト・マンガ制作に役立つトーン、ブラシ、3Dデータ(素材とよばれるもの)を取得&配布ができます。

◎詳しく知りたい人はこちら

クリスタとは?愛用者がおすすめする4つのポイント

この話は失敗というより「CLIP STUDIO ASSETS」を知らないと大きく損をするという話です。
・・・なんか怪しい
クリスタの販売企業「セルシス」が公式で運営しているサイト(アプリ)なので安心ですよ

POINT

「CLIPSTUDIOASSETS」はこんな感じ

【無料ランキング画像】

【有償素材ランキング】

初心者のときは基礎的な勉強を終えたらすぐに

とにかく早く描きたいよー!

と作品を描き始めることが多いと思います。(はい、私がそうでした)

でも描き始める前に一度「CLIP STUDIO ASSETS」がどんなところなのか見たほうがいいです。

見るだけで多分驚きます。こんな便利なツールが数多くあるのかと。しかも無料!

知ってから描き始めるのと、知らないとでは大違いです

作品を描いているうちにいくつかの壁にぶつかることがあると思います。

自力でその壁を乗り越えるのは大変であり、時間もかかります。

CLIP STUDIO ASSETS」をうまく使えば、すぐに解決するかもしれません。

しかも…

商用利用可能なので著作権侵害にはならない!

※ただし作品からそのまま抽出できる状態で頒布、譲渡、貸与等は禁止されています。

◎利用規約の詳細はこちらに詳しくまとめました。

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・・・でも自分で描かないとダメだと思うけど
素材を使って絵を描くことも立派な創作ですよ。多くのプロだって使用していますから大丈夫です

POINT

本当に一から創作したい場合は自分で便利な素材を作ることも可能です。

◎ちなみに私も素材を配布中ですので良かったら覗いてみてください。

ANOUEの素材はこちら

無料の素材も配布していますよ

デジタルの普及というのは基本的に便利になることです。

でも知らなければ使えませんので興味本位でのぞいてみて下さい。

「CLIP STUDIO ASSETS」が盛り上がることは出品者の方々も喜びます

3.パソコンとディスプレイの解像度を確認

パソコン側で解像度の設定はきちんと行いましょう。

パソコンとディスプレイの解像度を合わせておかないとせっかく描いた絵が台無しになる可能性があります。

POINT

パソコン側で設定している解像度が、ディスプレイ側の対応している解像度より低い場合、ディスプレイ側が勝手に全面に拡大して表示してしまうからです。

さらに、拡大前と拡大後で解像度の縦横比率が違うと、比率 が変動してしまうんです。

つまり…

ディスプレイ画面が横長に表示されているのに気が付かずに絵を描いてしまうのです。
記事の冒頭で書いた私の「失敗」はこれです
・・・・・?

◎わかりやすく絵で表現すると(実際は31ページ漫画全て失敗)

【ディスプレイを見ながら描いていた時】

【印刷した時】

描いているディスプレイ画面の表示が悪い場合(横長の場合)。別媒体(正しい比率の画面)で見たときに横の比率が短くなってしまうんです。

私は無知だったので最終の印刷の時に気が付きましたが、印刷していなかったら気が付かなかったかもしれません。(当時はデジタル移行直後でした)

まぁ全ページ加工してなんとかなった(ようにみえる)んですが…

パソコンとディスプレイの解像度の合わせ方

step1.まずはディスプレイの解像度を確認してください(メーカーや機種によって違います)例「1920×1080」など。

step2.Windows「設定」→「システム」→「ディスプレイ」の「解像度」からディスプレイの解像度と比率が合ったものを選んでください。

①Windows「設定」

②システム

③ディスプレイ

※画像のOSはWindows10です。

◎補足として

解像度については「カスタマイズ設定」の説明で少し触れましたが。

パソコンとディスプレイにおける解像度は密度ではなく、画面上にあるピクセルの数を表すものになります。

例「1920×1080」1920が横で1080が縦のピクセル数です(「カスタマイズ設定」で説明した「dpi」のような単位は特にありません)

とりあえず「別物」と思ってください。

まとめ

それではまとめていきたいと思います。

初心者が失敗しないために知っておくべき使い方や設定は

  • サイズや解像度に注意してキャンバス(用紙)のカスタマイズ設定をする
  • 「CLIP STUDIO ASSETS」のシステムを確認しておく
  • パソコンとディスプレイの解像度をよく確認する

以上になります。

私のような失敗はしないように気を付けてくださいね

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